感染と消毒 2018 Vol.25 No.1 p.56-59
ケア日記
末梢静脈カテーテル管理
長井 直人
末梢静脈カテーテル(以下PVC:Peripheralvenouscatheter)は,最も使用されるデバイスのため,血流感染,静脈炎や輸液漏洩など多くのトラブルが発生する.このトラブルを改善することを目的に,東京臨海病院では,2012年よりPVCのサーベイランスを行い,PVCを取り巻く状況を明らかにする取り組みをした.このサーベイランス結果を,看護師の末梢静脈カテーテル管理教育とマニュアルに反映させたことで,PVCに関連した複数のトラブルを減少させることができた.さらに筆者は,この取り組みを通じて,日常的なケアに潜む問題と,それらを改善することの意義を知ることができた.