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喀痰採取のコツ ―肺結核診断率向上のために―

2018 Vol.25 No.1 目次

感染と消毒  2018 Vol.25 No.1 p.65-71 

感染制御に現場から一言
喀痰採取のコツ ―肺結核診断率向上のために―
伏脇 猛司, 樋口 武史

臨床現場において喀痰検査の依頼頻度は多く,結果報告から得られる情報は診療や院内感染対策において必要不可欠であるが,容易に採取できない患者の場合,しばしば唾液が提出されることも少なくない.そもそも喀痰検査の意義や採取法についての事前説明がなければ,検査に適した痰を得るための努力を患者に求めること自体ナンセンスかもしれない.本稿では,肺結核診断率の向上を目的とした喀痰採取時における採痰指導の方法とそれに関連する知識,検体の保存法,喀痰の性状分類と検査信頼度との関係,検査回数やタイミング,喀痰採取困難例における代替策,採痰時におけるバイオハザード対策などについて解説する.


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