感染と消毒 2019 Vol.26 No.2 p.47-49
ケア日記
褥瘡ケアのチーム活動
林 千恵子
2018年度,当院の新規褥瘡発生率は,0.76%であり,2013年度に日本褥瘡学会が調査した推定褥瘡発生率大学病院の平均1.16%を大きく下まわっている.当院では,様々な職種,専門チームが連携する体制が構築されており,様々な視点から専門性を発揮した褥瘡対策のチーム医療が行われている.その結果,全国平均よりも低い,新規褥瘡発生率の維持につながっていると考えられる.褥瘡の発生には様々な要因があるため,局所ケアのみではなく,褥瘡をトータルケアとして捉え,多職種で介入することは大変重要である.今回は,当院における褥瘡ケアのチーム活動の取り組みについて紹介する.