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超高齢社会と感染制御

2019 Vol.26 No.2 目次

感染と消毒  2019 Vol.26 No.2 p.3-7 

総説
超高齢社会と感染制御
北川 雄一

医療機関での感染制御の柱は,薬剤耐性菌,結核等への対策である.高齢者施設での感染制御は,厚生労働省の出している,「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」に基づく必要がある.この中では,「集団生活における感染の被害を最小限にすること」が求められている.在宅での療養に医療機関や施設と同様の対策を求めることは,現実的でない.一方,医療機器やデバイスの取り扱いは,患者・家族に充分指導する必要がある.在宅診療にあたる医療従事者は,医療機関内と同等の感染対策を実施すべきである.巡回して業務にあたると,患者間での伝播を生じる危険が高まるため,標準予防策に加え,必要な感染経路別予防策を行う必要がある.


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