国内初のCOVID-19中等症患者専門病院となった当院での，2021年2月25日現在までの感染対策に関する取り組みを振り返り報告する．ゾーニングと患者動線では，結核病棟での受け入れから開始し，その後専門病院となったため，良くも悪くも，結核病棟での取り組みを参考にしながら決定していくことで対応できた．職員への指導では，PPE着脱だけではなく，手指衛生についても時間をとって講義した．一般外来・一般病棟を再開する時には，患者動線の見直しや正面玄関でのトリアージの確立等，悪銭苦闘しながら対応してきた．新興感染症では，常に正しい情報を収集し周知すること，そこから自施設としてはどう対応していくべきか見極めていくことが重要である．