感染と消毒 2021 Vol.28 No.2 p.59-63
感染制御に現場から一言
医療情報(DPC データ含む)を活用したAST活動
相曽 啓史
近年,多くの施設で抗菌薬適正使用支援チーム(antimicrobial stewardship team:AST)が設置され,施設の状況に応じた様々な活動が報告されている.ASTの取り組みの評価は様々な指標が存在する1).具体的には施設ごとのプロセス指標やアウトカム指標,もしくはDPCデータ,レセプトデータを活用することで,J-SIPHE2)のような全国的な指標を入手することが可能である.しかし,各施設で活動を行うに当たり,自施設の現状を多角的に把握することも重要である.DPCデータなどの医療データを有効に活用することで,自施設での特徴の把握や,独自の指標を簡易的に作成することができる.