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性感染症

2023 Vol.30 No.1 目次

感染と消毒  2023 Vol.30 No.1 p.3-8 

総説
性感染症
髙橋 聡

コロナ禍を経ても性感染症報告数の減少傾向は認められていない.接触感染を主たる感染経路とする性感染症は,性の営みが続く限りなくなることは無いのだという残念なメッセージかもしれない.特に,梅毒の報告数の増加は看過できないものであり,強力な対抗策を実行する必要がある.梅毒の感染制御の目的は,先天梅毒をなくすことにある.また,淋菌感染症は多剤耐性菌感染症として国内外で警鐘を鳴らされるべき性感染症であり,性器クラミジア感染症もさまざまな合併症を生じる意味でも,その診断と治療が重要な意味を持つ.いずれにしても,多くの医療関係者が,その診断と治療を十分に理解し,性感染症に対峙しなくてはならないと考える.


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