感染と消毒 2023 Vol.30 No.2 p.27-30
医療の現場から
横浜市立大学附属病院の地域連携について
中村 加奈
地域連携を重視した2022 年度の診療報酬改定では,新興感染症を含む重要な課題として効率的で効果的な質の高い医療提供体制の構築が焦点とされた.具体的には,地域内の連携の強化が強調され,医療機関,行政機関,医師会などが協力して連携体制を築くことが求められている.感染対策向上加算とは別に,地域での連携は日頃から非常に重要である.具体的には,地域全体で感染症対策の連携や情報共有を行い,地域全体の感染対策が推進されることが期待されている.当院は,日常的な感染対策活動から新興感染症への対策まで,行政や地域の医療機関とともに取り組みを行っており,その活動について報告する.