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COVID-19対応を踏まえた内視鏡検査室の感染制御

2023 Vol.30 No.2 目次

感染と消毒  2023 Vol.30 No.2 p.40-42 

感染制御に現場から一言
COVID-19対応を踏まえた内視鏡検査室の感染制御
佐藤 公

消化器内視鏡では,体液や粘膜への接触は避けられず,処置具の出し入れや嘔吐反射に伴う消化液の噴出など,体液の汚染・飛散をきたしやすい医療行為でもある.新型コロナウイルスの感染拡大により,消化器内視鏡の感染対策において従来から中心であった患者―患者間の接触感染対策に加えて,飛沫やエアロゾルによる感染対策についても模索が続いている.当院は年間15,000 件以上の消化器内視鏡検査を行っているが,コロナウイルス感染拡大の初期には30% 程度にまで検査数を制限して対応した.一方でCOVID-19 感染拡大に伴う内視鏡検査の制限により,早期に診断される癌患者数の低下も報告されており,現場においては問診および体温測定等による感染リスクの評価を行いつつ,適切にPPE を着用して感染リスクを抑えつつ,内視鏡診療を維持してゆくことが求められている.


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