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感染対策向上加算1の施設の取組み ―新興感染症の発生時等に,感染症患者を受け入れる体制の構築―

2024 Vol.31 No.2 目次

感染と消毒  2024 Vol.31 No.2 p.51-55 

ケア日記
感染対策向上加算1の施設の取組み ―新興感染症の発生時等に,感染症患者を受け入れる体制の構築―
三浦 美穂

本邦では 1996 年の診療報酬改定において「院内感染防止対策加算」(入院患者につき 1 日 5 点)が新設されて以来,時代と共に感染対策強化が進められ,加算要件が定期的に見直されている.2024 年度の診療報酬改定では「感染対策向上加算」の要件に,ポストコロナにおける感染症対策の評価として「新興感染症対策の強化」と「介護保険施設への訪問実地指導と合同研修実施」が盛り込まれた.今後,感染対策向上加算取得施設は,新興感染症の発生時に患者を速やかに受け入れる体制構築が必須であり,連携施設だけではなく介護施設まで幅広く連携できる体制づくりが必須となった.今回,当院で地域医療機関(加算 1,2,3),医師会,保健所などからも意見を聞いて検討した新興感染症受入れの取組みやシミュレーション内容,また介護保険施設への訪問指導等について紹介する.


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