第四級アンモニウム塩+エタノール製剤は、クロルヘキシジン再評価の時期とぶつかって、アルコール製剤に含有された製品として、先行市販されましたが、第四級アンモニウム塩自体は、クロルヘキシジンの粘膜適用が禁止されている日本では、些かの出番がありますが、生体消毒薬としては、クロルヘキシジンの方か効果的であり、手術時ラビング法を採用する際には、アルコール揮発後の残留効果を期待できます。なお、ウォーターレス法と言っても、流水による一次洗浄はおこなうので、スクラビングに対して、ラビング法と言った方が良いでしょう。
小林 寛伊(東京医療保健大学大学院 医療保健学研究科長)
2014年02月