洗浄・消毒・滅菌 Q&A

回答については、質問をいただいた時の基準に沿って回答しておりますので、現時点とは異なっている場合もございます。

院内で滅菌期間の延長を検討しています。保管状態、運搬方法、取り扱いについては、チェックリストを用いて、評価を行う予定ですが、器材自体の汚染の評価はどのような方法で行うとよいか、ご教授お願いいたします。(M.O.)

目視で、汚染、破損等、無菌状態の破綻を見極める以外方法はありません。プラスチックバッグのヒートシール時のトンネルの残存は、色素等で調べる方法がありますが(業者にお聞きください)、これは、滅菌保存物には適応できず、自施設のプラスチックバッグおよびヒートシーラーの安全性を、定期的に調べる方法です。色素で判明する程度のトンネルは、目視では見えないでしょう。

保管時は、滅菌物を重ねて保存しないよう、つまり、負荷の掛らないよう心掛けて下さい。3か月もの長期間保管している様な器材は、その必要性を再検討して下さい。


小林 寛伊(東京医療保健大学大学院 医療保健学研究科長)
2014年10月
感染と消毒ホームページ事務局(幸書房内)
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