目視で、汚染、破損等、無菌状態の破綻を見極める以外方法はありません。プラスチックバッグのヒートシール時のトンネルの残存は、色素等で調べる方法がありますが(業者にお聞きください)、これは、滅菌保存物には適応できず、自施設のプラスチックバッグおよびヒートシーラーの安全性を、定期的に調べる方法です。色素で判明する程度のトンネルは、目視では見えないでしょう。
保管時は、滅菌物を重ねて保存しないよう、つまり、負荷の掛らないよう心掛けて下さい。3か月もの長期間保管している様な器材は、その必要性を再検討して下さい。
小林 寛伊(東京医療保健大学大学院 医療保健学研究科長)
2014年10月