オムツ交換の順番はどちらが先でも良いです。
オムツ交換では排泄物に触れる可能性があるので、標準予防策(スタンダード・プリコーション)が必要です1)。また、尿からMRSAまたはカンジダが検出されているとのことですから、接触感染予防策も追加する必要があります。すなわち、ご質問の状況では手袋やガウンの着用が必要になります。手袋は患者ごとに交換し、ガウンもできればこれらの患者ごとに交換するのが望ましいです。このような基本的なことが守られれば、オムツ交換の順番を考慮する必要性はありません。
ご質問では尿からのMRSAやカンジダの検出を気にしておられますが、そもそも使用後のオムツには種々の病原微生物が付着している可能性があります。
- 参考文献
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- Centers for Disease Control and Prevention: Guideline for isolation precautions in hospitals, Infect Control Hosp Epidemiol , 17: 53-80, 1996.
尾家 重治(山口大学医学部附属病院 薬剤部)
2015年05月