手洗浄のみでも、熟練した職員がおこなえば、更に超音波洗浄することなく、滅菌工程に移っても良いでしょう。滅菌後の汚染対策として、高圧蒸気用滅菌バッグに単包密閉して置く必要はあります。超音波滅菌装置の使用上の注意は、その機種に添付された取扱説明書に従ってください。説明書が無ければ、その機種のメーカーにお聞きください。なお、上部消化管検査用マウスピースであれば、まとめてコンテナーに入れて滅菌し、無菌的に取り出す方法でも、容認できるでしょう。
小林 寬伊(根岸感染制御学研究所 所長・東京医療保健大学 名誉学長 教授)
2017年08月