滅菌して供給するので、汚染が残っていなければ、それで結構です。場合によっては、用手洗浄のみでも許されるでしょう。但し、器械洗浄に慣れた方の洗浄が必要です。そして、血液、蛋白等の汚染が、慣れた方の目視で、充分除去されていることを確認する必要があります。化学的汚染検査法もありますが、常時、全部には適用できません。ヒンジ(蝶番)、狭い構造部位、等には特に注意が必要です。ウオッシャー・ディスインフェクターを用いて洗浄してもこのチェックは大切です。なお、滅菌器のバリデーション(性能確認)も、別の問題として、重要です。これは、業者にご相談下さい。
小林 寬伊(根岸感染制御学研究所 所長・東京医療保健大学 名誉学長 教授)
2017年11月