保証期間の根拠は、別の問題ですが、期限を決めたら、遵守して下さい。緊急性の面から、開封してセットしている部署があるのでしたら、汚染防止面、安全性から、関係者でよく話し合って、安全な対応方法を決めて下さい。
滅菌物の有効期限には、時間依存型滅菌性維持 time related sterility maintenance(TRSM)と事象依存型滅菌型維持 evident related sterility maintenance(ERSM)とがあり、国際的には、ERSMが採用される傾向にあります。詳しくは、医療現場における滅菌保証のガイドライン2015. 日本医療機器学会 2015. をご参照ください。
小林 寬伊(根岸感染制御学研究所 所長・東京医療保健大学 名誉学長 教授)
2017年11月