洗浄・消毒・滅菌 Q&A

回答については、質問をいただいた時の基準に沿って回答しておりますので、現時点とは異なっている場合もございます。

当院ではアンビューバッグ、マスク、開口器など滅菌し3か月を保証期限と設定していますが、ICUなど部署により開封しセットされていたり期限切れの部署もありまちまちです。何処までを管理すればよろしいですか。(K.H.)

保証期間の根拠は、別の問題ですが、期限を決めたら、遵守して下さい。緊急性の面から、開封してセットしている部署があるのでしたら、汚染防止面、安全性から、関係者でよく話し合って、安全な対応方法を決めて下さい。

滅菌物の有効期限には、時間依存型滅菌性維持 time related sterility maintenance(TRSM)と事象依存型滅菌型維持 evident related sterility maintenance(ERSM)とがあり、国際的には、ERSMが採用される傾向にあります。詳しくは、医療現場における滅菌保証のガイドライン2015. 日本医療機器学会 2015. をご参照ください。


小林 寬伊(根岸感染制御学研究所 所長・東京医療保健大学 名誉学長 教授)
2017年11月
感染と消毒ホームページ事務局(幸書房内)
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