感染症の有無や種類にかかわらず、使用した哺乳瓶は食器洗浄用の洗浄剤にて十分洗浄した後に、洗浄剤を水道水にてリンスして取り除き、次亜塩素酸ナトリウム100~125ppm液に1時間以上浸漬消毒します。消毒後は十分乾燥させて保管します。
お示しのごとくMRSA患者だから特別の消毒方法をとる必要はありません。また、使用後はそのまま次亜塩素酸ナトリウムに浸漬しますと有機物により消毒薬が不活性化します。よく洗浄した後に次亜塩素酸ナトリウムに浸漬してください。
熱風消毒保管(80℃、50分間)は消毒にはなりません。乾燥のみです。熱を利用した消毒の場合には乾燥した熱ではなく湿熱を使用して下さい。したがって、浸漬消毒はやめないで下さい。
大久保 憲(医療法人幸寿会平岩病院 院長・東京医療保健大学 名誉教授)
2019年09月