くり返し使用する吸引瓶や接続(耐圧)チューブは高濃度微生物汚染を受けています。しかし、吸引操作が表に示した手順などで正しく行われていれば、吸引瓶や接続チューブ内の微生物が患者へ逆流することはありません。したがって、吸引瓶や接続チューブの消毒は、吸引操作が正しく行われていて、かつ排液のオーバーフローの危険性もなければ2週間に1回でも、月に1回でも差し支えありません。
なお、吸引チューブについてですが、口腔内の場合には1日1回交換で良いのですが、気管内の場合にはディスポ製品を使用するか、または気管内吸引チューブ浸漬用消毒薬(ヤクゾールRE液0.1%など)での消毒を行いながら再使用してください。
尾家 重治(山陽小野田市立 山口東京理科大学 薬学部)
2021年09月